【書評】自殺するなら、引きこもれ~問題だらけの学校から身を守る法~

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うつ病休職1016日目です。今、朝の04時です。目が覚めてしまった・・・

【自殺するなら、引きこもれ~問題だらけの学校から身を守る法~/本田透・堀田純司/光文社新書】

先日、たまたま図書館に行って知ったのですが、9月10日~16日は「自殺予防週間」だったんですね。図書館の「自殺予防特集」コーナーに本書が置いてあり、思わず手に取り借りてきた次第です。サブタイトルの通り、主に学生・保護者に向けたメッセージです。2007年に出版された本です。

ちなみに「自殺予防週間」と同じタイミングで、福岡市の筥崎八幡宮において「ほうじょうや」という祭りがあります。博多の3大祭りと言われるのですが、このタイミングに「自殺予防週間」があるということを忘れないように備忘録として残しておきます。

ところで、私は小学4年生~中学3年生はイジメられっ子でした。自殺してもおかしくなかったな~と思っています。特に中学校3年間は地獄でした。大人しいのに「ヤンキー巣窟」サッカー部に在籍していたので、本当に苦行でした。中学校の3年間で、私の「一生分の忍耐力」を使い果たしてしまった感があります。今思えば、高校~大学とデタラメというかチャランポランだったのは、中学時代に失った気力を取り戻そうとしていたのでしょう。我ながら、よく自殺しなかったなと思います。あと3ヶ月、部活が長引いていたら、自殺していたかも、しれません。

私にも東大卒の友人がいまして、彼が酒に酔った時の口癖は「兄貴が高校在学中に自殺してよ・・・自分が仇討ちのつもりで東大をめざした・・・」そんな内容だった記憶があります。若くして自殺してしまうと、残された家族にも多大な負のエネルギーがのしかかる・・・

ああ、そうだ。本書の章立ては、「第1章;学校の正体」「第2章;流動化した社会」「第3章;フリーターの人でも安心して暮らせる社会を」「第4章;孤独力、妄想力がコンテンツ立国を支える」という内容です。

発達障害・ひきこもり当事者の私としては 「第4章;孤独力、妄想力がコンテンツ立国を支える」 が良かった。内容としては「エジソン・アインシュタイン・ジョブスもひきこもりだった、引きこもりの妄想力が天才の源となり、業績を残しているのだ」という感じです。

208ページ「今後は情報を創出するクリエイター業が従来以上に重要になる。クリエイターに向いている人間のほとんどは、まちがいなく【サラリーマンを育成するために回転している現行の学校制度】に適応できないタイプ。いわゆる発達障害と言われるタイプの人間が、今後の社会ではこれまで以上に求められるようになる」この文章を読むと、引きこもり・発達障害の当事者・保護者は少し心が楽になるのではないでしょうか。本書は12年前に書かれた本ですが、現在のコンテンツ経済を見事に言い表しています。

さらに終盤の211ページからの文章が、勇気を与えてくれます。私なりに抜粋しますと「コンテンツ産業がさらに拡大すると、いずれは会社型人間よりも引きこもりの方がより多くの職業に適用しやすい社会になっていくと思われます。すでに終身雇用制度は崩壊しているのです。サラリーマン育成を念頭においた学校制度もまた、同時に崩壊しているだけだと思います。学校の崩壊は、社会構造が大きく流動化している過渡期の現象です。(中略)すくなくとも学校に行けばいじめの果てに自殺することもありますが、学校に行かないなら死ぬということはありません。緊急避難として引きこもることは、決して悪いことではない。むしろ我々は、高度情報化社会とでもいうべきコンテンツ産業時代に適した新しい教育制度を考えはじめる時期にきているのではないでしょうか。一点突破・引きこもり型の子供には、【やりたいことだけを】好きなだけ学ばせる制度が必要ではないかと思うのです。なにしろ日本には資源がありません。しかしコンテンツは人間の脳さえあれば、いくらでも生み出すことができるのです。日本はコンテンツ産業に特化したIT立国を目指さざるをえません。それなのに、独創性あふれるコンテンツを産出できるタイプの子どもの脳を、現行学校制度がぶち壊しているのです。」

ちなみに本書の著者はお二人共、引きこもり~高校中退~大検~私立文系大学~出版業界という経歴です。本書を読むと引きこもる自分を肯定できますので、引きこもりや発達障害の当事者・保護者の方は、一度は目を通してみると、良いかもしれません。

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