【続々・書評】あ、「やりがい」とかいらないんで、とりあえず残業代ください。

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うつ病休職912日目です。おととい&昨日に続き、【あ、「やりがい」とかいらないんで、とりあえず残業代ください。】の書評です。昨日は【第三章;社畜が生まれるメカニズム】をご紹介しました。本日は第二章から【社畜の仕事観】を紹介します。6つありますが、私は、下記の6つとも当てはまる人間でした。完全に社畜ですね。

◎社畜の仕事観

  1. やりがいのある仕事につけたら、それで幸せ!
  2. 辛くてもいいから、成長したい!
  3. 給料をもらっている以上、プロ!
  4. 言い訳は、悪!
  5. 経営者目線を持って仕事をすべき!
  6. どれだけがんばったかが大事!

いかがでしょうか?上記の仕事観、日本人サラリーマンなら誰もが言われたことがあるのではないでしょうか?著者に言わせれば「すべて経営者にとって都合がよい話。労働者にとっては、犠牲を強いられるものばかり。」という感じです。それでは、くわしく見ていきましょう。

①やりがいのある仕事につけたら、それで幸せ!

こういう従業員は、経営者にとってはとても「おいしい」存在です。安月給でも笑顔で文句いわずに「やりがいあるんで最高です」と働いてくれる。ブラック企業ほどやりがいを前面に押し出す。そして【やりがいの搾取】に陥るのです。

②つらくてもいいから、成長したい!

①と重なりますが、こういう姿勢も心無い経営者に利用される。自分のしたい「成長」と、会社が社員に対して求めている「成長」が同じである保証はどこにもありません。給料に見合わないつらい仕事をさせることを、成長という言葉で正当化している可能性もあります。

③給料をもらっている以上、プロ!

「責任」を持ち出すことで、(割に合わない)仕事を押し付けられた側が悪いように思わせるところが、巧妙で悪どい。給料に見合わない責任を背負わされてしまうのは、日本ではそもそも仕事の責任範囲を明確にしようという習慣がないから。

④言い訳は、悪!

会社はチームで動くもの。ミスの根本原因は、ミスを誘発しやすい環境を放置した経営サイドにある。ただの使用人にすぎない従業員が、「失敗の原因はすべて自分にある」と思うのは、思い上がりに近い。こういう従業員は、これまた搾取される。

⑤経営者目線を持って仕事をすべき!

従業員は、しょせん雇われである。経営者並みの仕事をしたからといって、経営者並みの報酬が支払われるわけではない。これは「割に合わない仕事をやれ」という意味に等しい。経営者目線で考えると、「労働者の権利」はすべて厄介である。

⑥どれだけがんばったかが大事!

仕事の結果よりも、「姿勢」や「態度」を重視する職場は多い。残業しないように8時間全力で働く人よりも、ダラダラ働いて残業する人のほうが、評価されるのが日本の会社。

・・・以上、6つの仕事観の紹介でした。皆様、いかがだったでしょうか。こうして、この仕事観だけを切り取って読むと、「どれも社会人として常識だろう」と感じますよね。私も、これが常識だと思い込んでいます。しかし、この6つの「常識」でがんじがらめになると・・・見事な「社畜」となるのだそうです。

報われるのならば、社畜になるのも良いと思います。戦後の高度経済成長の時期は、会社に尽くせば報われた良き時代だったのでしょう。しかし現代の社畜は、報われないどころか心身の故障を誘発する。そして過労死・自殺という最悪の結果に直結する。自分の配偶者やお子さんに「過労死or自殺するくらい仕事しろ」という人は存在しないでしょう。

大切な家族、そして自分を「過労死や自殺」から守るために、一度は本書のような書籍を読んでおくのも、大事なことだと思います。たかが雇われ仕事で死ねるか!

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