【続・書評】あ、「やりがい」とかいらないんで、とりあえず残業代ください。

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うつ病休職911日目です。昨日に続き【あ、「やりがい」とかいらないんで、とりあえず残業代ください。】の紹介です。本書は、ブラック企業(に関わらずすべての民間企業)で働く方、そして就職活動中の皆さん(&保護者)は一度は目を通していたほうが良いと思います。

油断すると、あなたもあなたのお子さんも、うつ病・過労死・自殺など、取り返しがつかない事態にハマるかもしれませんよ・・・

もっとも、本書を読んだくらいで改善・予防されるくらいなら、過労死するまで仕事をさせられることもないでしょう。それだけ日本の労働環境は深刻なのです。しかしそれでも、本書の内容を知識で知っておくだけでも、いくぶんか(自分の命・メンタルを)救われることがあると思います。知識は力です。

今日のブログでは、本書のキモとなる【第三章;社畜が生まれるメカニズム】をメインに紹介していきます。ちなみに、著者が定義する社畜とは【しゃちく=会社と自分を切り離して考えることができない会社員】です。私が気に入った箇所を紹介していきます。

  • 小学校の段階から社畜教育は始まっている。過度な「やりがい」教育が社畜の根本。
  • 「将来の夢=将来なりたい職業」という暗黙の了解。夢=「毎日ゴロゴロ寝て暮らしたい」とか「かわいい女子からチヤホヤされたい」とか書くと、注意されたり書き直しを命じられる。
  • 「将来の夢」は仕事を通じて実現しなければならないことになっている。
  • 働く上で本当に必要なこと(有給休暇が取得でいる条件、残業代の請求方法、など労働者が自分の身を守るために必要なこと)は教えてもらえない。
  • 就活を意識した大学生活は、社畜予備軍である。
  • 自己分析は、どうしても「自分がやりがいをもって取り組める仕事は何か」という枠から出ることができない。その結果「自分は◎◎が好きだ、だから○○という職業につけばやりがいを持って働けるはずだ、きっとそうだ」と自分で自分を騙して納得させるためのプロセスになってしまう。
  • 自分は本当に仕事にやりがいを求めているのか」というところから冷静に自己分析をしない限り、結局「社畜」へと自分を順応しやすく改造しているにすぎない。
  • 会社説明会でも洗脳は続く。「やりがい」「成長」ばかり熱く語られて、労働条件についての話は会社説明会では語られない。
  • 「お祈りメール」で打ち砕かれる自信。その結果、自分を採用してくれた企業に対して、特別な好意・恩義を抱いてしまう。
  • 「内定者アルバイト」「内定者インターン」も、内定者にしてすでに社畜になっていると言って良い。こうして社畜への洗脳は、入社前から着々と行われている。
  • 新人研修はスキルよりマインド重視、目的は「新入社員をどんな命令でも従う兵隊に洗脳すること」である。
  • 新卒社員がコストであることは採用時点にわかりきっていること。それなのにまるで新卒が悪いかのような言い方は、「会社と社員の立場が対等ではなく、会社が主で社員は従という意識を刷り込む目的がある。
  • 職場における洗脳・・・「空気を読んで」行動し、「みんな」に合わさないと、干される。そもそも日本人は、個人主義・契約主義の欧米と比べて同調圧力にとても弱い。「協調性」という言葉にさからえる日本人は少ない。
  • 結果として、「社畜or辞める」の二択しかない。社畜になれた者は、次の世代に対して社畜的な価値観を強要する。こうして社畜が完成する。

・・・上記の【社畜が生まれるメカニズム】いかがでしょうか?私にも、思い当たるところが多々あります。

私自身は、娘が産まれるまで(10年ほど前まで)職を転々とし、起業にチャレンジするタイプの人間でした。10代20代では社畜とは無縁だったのですが、サラリーマンを数年続けると、いつのまにか【社畜根性】丸出しになっておりました。

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