続々【書評】英語ライティングルールブック
うつ病休職831日目です。最近TOEICや英語に対する情熱が消えかけています。
もともと飽きっぽい性格の私。何かに手を出しては、すぐに飽きて放り出す。「性格にしてはひどいな」と思っていましたが、発達障害と診断されて以来、ただの性格ではなかったと知り、妙に安心したことを覚えています。
飽きっぽい私が、半年間もTOEICの勉強をがんばれた。しかも、うつ病で脳みそ弱っている時に。これだけでも、良しとしようじゃないか。
前置きはこれくらいにしまして、本日も【英語ライティングルールブック】をご紹介します。ご紹介というか、自分のための備忘録ですが。
TOEIC公式問題集を4冊なんども読んだのですが、とくに学習スタート直後、このように感じていました。「やみくもに読んでいても、頭に入らない、まるで底なし沼。長文読解問題にも、パターンがあるように感じるが、自分でパターン分けする気力も知識もない。」
本書【英語ライティングルールブック】のChapter3で紹介されている、「テキストタイプ」を把握することで、長文に対する苦手意識が少しでも和らげばと期待しております。
テキストタイプ(text type)とは、英語の文章の型です。本書ではアメリカの国語教科書で使われる一般的なテキストタイプ区分の4つが紹介されています。まず総則について紹介し、その後テキストタイプ4種を順番に行きます。
◎英文ライティングルール総則
- 「日本語で下書きしてワンセンテンスごとに英訳する」これでは失敗する。最初から英語で書くべし。
- 文章の構成の仕方(organization)も、展開の方法(development)も、日本語とは違うと知る。
- 文章の書き出しで概要を示すことで、読み手の視点をどこにフォーカスすればよいのかを示す。
- 具体的な内容を示す。ポイントを挙げてから、詳しく説明する。
- 結論はピリオドのようなもの。新しいことは書かない。
◎Narrative text(出来事を語る文章)の書き方
このテキストタイプは、日記、事件記録、新聞記事などで使われる。
- 最初に話の場面設定が行われる。Who What Where When が述べられる。
- 次に出来事が時間順に述べられる。
- 話が終わった後に、その話が現在どういう意味を持っているかが語られることが多い。
- 過去形が基本。具体的な動作を表す動詞、心情を表す動詞が使われる。
◎Descriptive text(描写する文章)の書き方
このテキストタイプは、人物・場所・生き物・モノを詳しく伝えるときに使われる。
- 最初に、描写する対象の名前を挙げる。
- 名前を挙げたあと、対象が何に属するのか・分類されるのかを示す。
- その後、ポイントごとに記述する。まず外見について書き、性質・行動・用途・書き手との関係などを書く。
- 通常、結論は必要としない。
- 現在形が基本。be動詞や、haveが動詞として多く使われる。
◎Expository text(説明する文章)の書き方
このテキストタイプは、物事の仕組みを説明・定義したり、手順・やり方を教える時に使われる。
- 最初に説明する対象を、分類して描写する。
- その後、内容に合った形でポイントごとに説明する。
- 必要があれば最後にまとめる。
- アイディアとアイディアの間の論理関係を示す、つなぎ言葉が使われることが多い。
- 説明に解釈を加える時は、suggest など思考・判断を表す動詞を用いる。
◎Persuasive text(説得する文章)の書き方
このテキストタイプは、自分の意見・考えを述べる時に使われる。
- 冒頭で扱う問題について述べ、自分の考えを述べる。
- 自分の見解に対して理由を述べる。
- 理由の説明はなるべく具体的・客観的であった方が説得力が増す。
- 必要であれば、最後に自分の意見をもう一度、冒頭とは違った表現で繰り返す。
- believe, think, like など思考・感情・判断を表す動詞が使われる。
- 完全に言い切るのがはばかれる場合は、助動詞を使う。
- 英語圏の授業や、TOEFL・英検では、Persuasive text でライティングを評価することが多い。その際、評価基準となるのは「どのような展開・構成ができるか」「どのようなセンテンスが書けるか」であり、「どういう意見か」ではない。
以上です。
本書は、練習問題も充実しており、私のようにライティングが苦手な人には大変参考になると思います。気になった方は、ぜひ手に取って、読んでみてください。