【書評】心に折り合いをつけてうまいことやる習慣

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うつ病休職713日目です。

11月もあっという間に終わりそうですね・・・

紅葉を見に行きたいと思いながら、結局いってない。

さて、めちゃ良い本を見つけました。

【心に折り合いをつけてうまいことやる習慣/中村恒子/すばる舎】

書店の店頭で、平積みになっているので、いま売れている本なのでしょうね。

今年6月に発売され、店頭POPでは7万部突破と書いてあったので、10万部突破も時間の問題か?

著者は1929年うまれ、まもなく90歳になられる現役の精神科医です。

読後の感想を一言でいえば、「こういう生き方すれば、確かにうつ病にはならないだろうな。」という感覚。

加藤諦三先生が、「うつ病患者の厳父」だとすれば、中村恒子先生は「うつ病患者の慈母」というイメージです(あくまで私による、比喩ですよ)。

うつ病や精神疾患で闘病中の方、ストレスを感じやすい発達障害の方はもちろんですが、ごく普通の心が健康な人にとっても、心に染みるフレーズがたくさん。

おばあちゃん精神科による「心の知恵袋」といいますか。

読んでいてじんわり涙がにじんでくるような、本当に心温まる、リラックスできる良書です。

前置きはこれくらいにして、私がいいな~と思うところをピックアップしていきます。

なお本書は、奥田弘美先生(おなじく精神科医)が、「聞き書きした」というスタイルです。

コラムでは中村恒子先生の、戦中・戦後の波乱万丈の人生が紹介してあります。とても刺激的です(特に医師の夫が飲み歩いて散財するシーンはすごい)。

◎まえがき

  • (悩みや問題が重なってしんどい時は)現実と自分の気持ちとの間で、どう折り合いをつけていくか、ということやないかと思います。
  • いろんな人がいろんなことを言うかもしれへんけど、結局、最後は自分。自分がどういきるか、どうしたいか、ということだけなんです。

◎第1章;なんのために、働きますか?

  • お金のために働くっていうのは、何も恥ずかしいことやない。あたりまえのこと。とっても立派なことやと思います。
  • 「なんで働くんやろ?」と迷った時には、単純に「働くのは、自分が食べていくお金を稼ぐため」と割り切ってええと思いますよ。それが、人間が働く原点なんですから。
  • 生きがいとか、己の成長なんていうのは、自分をちゃんと食べさせられるようになったあとに、余裕があったらボチボチゆっくり考えていけばええと思います。人生は長いんです。
  • 昔から「大志を抱け」とよく言われるけど、あまり立派な志や高すぎる目標ばかり持ちすぎると、未来のことや成果にばかり気がとらわれてしまいます。すると、目の前のことに打ち込めなかったり、迷いが生じてしまうんやないでしょうか。
  • 余計な力を抜いて、「まあこれくらいやってやるか」「今はそういうときなんやな」と、受け入れてしまったほうが楽ですわ。
  • 受け入れたあとで、やっぱりその状況がイヤなんであれば、そこから努力なり研鑽なりを積めばええんです。
  • ご飯が食べられて、そこそこの生活させできたら上出来。さらに、自分の仕事で目の前の人が喜んでくれたらもうけもんです。
  • (好きな仕事や、やりたくて仕方がない仕事に)出会えたらそれが一番かもしれへん。でもそれは宝くじにあたるようなもんなんやと思うくらいがちょうどええ。働いてれば、いつか好きな仕事に出会える・・・かも。それくらいの気持ちでいたほうが変なストレスを感じず仕事ができるもんです。
  • やらないよりは、やるほうがマシかな?それくらいのモチベーションが、仕事を無理なく続けるコツやと思います。
  • 仕事がきらいになる原因のほとんどは人間関係です。どこへ行っても仕事が嫌いになってしまうのは、人との付き合い方の方に問題があるのかもしれません。
  • よ~く考えて、「大好きじゃなくても長く続けられる仕事」を見つけていけばええと思いますよ。
  • 職場で心と体を病みそうになっている人ほど、「逃げたらいけない」と悩んでいたりする。生真面目すぎるんですわ。「石の上にも三年」というのは、あくまでも自分の心身が健康だったらという前提があっての話です。
  • 過労死なんかとんでもない。会社なんて「他人がつくった金儲けの箱」にすぎません。その小さな箱に、自分の大切な命や家族の幸せをかけすぎたらあかん。
  • 逃げたいという気持ちも、人生を変える原動力の一部なんです。
  • 「自分の意志で前の職場を変えて、自分の意志で今ここにいる」という自覚が必要やと思います。

◎第2章;期待しないほうがうまいことやれる

  • たいていの場合、幸せかどうかという判断は、「他の誰かと比べて自分はどうか」と考えて決める人が多いんやないでしょうか。
  • 「他人がこうやから、自分もそうならねばならない」っていう基準になってしまうと、必ずしんどくなってきます。「こうあらねばならない」っちゅうのは、荷物みたいなもんです。ストレスでしかありません。
  • そうすると、「私はこんなに辛抱しとるんやから、あんたもこうあるべきや」と人に強要したりする。
  • 「こうあるべき」と強く思ってがんばりすぎているときは、欲求不満なことが多いんですわ。
  • 他人さんの価値観にばかり縛られていたら、自分の欲求不満の正体に気づけません。
  • 毎日が辛いなあと思うんであれば、何かを足していくのではなく、「これで上々やろ」と、納得していく道もあるんやないでしょうか。
  • 「あきらめる」というのは、もともとは「物事を明らかにする」っちゅうのが語源なんやそうです。つまり、あきらめるということは、自分の生き方をハッキリさせてやることでもあるんやないでしょうか。お金も暮らし方も、「己にとってのほどほど」を知らないけません。
  • 人と比べたところに正解はありません。自分で納得していくことなんです。いま大切にすべきことを中心にして、ぼちぼち行動していくことです。
  • 「こうあらねばならない」と思っていることのほとんどは、「そんなことないんちゃう?」と軽~く考えてみてください。
  • 100%満足できる環境はないんです。だから大事なのは、「今いる場所で、どうしたら己が快適に過ごせるのか」を中心に考えることやと思います。
  • 合わない人やイヤな人には意識をできるだけ向けないで、楽しい人、ウマの合う人に意識と時間をできるだけ向けていると、どんな場所でもそれなりに長く居続けられるようになるものです。
  • 自分は結局ひとりなんやと開き直っていくと、他人さんに対して必要以上に執着しなくなってきます。そしたら不思議なことに、身軽に動きやすくなってくるんですわ。
  • (人間関係のコツは?)→「人に多くを望まない」ことです。
  • (医師は、スタッフに指示を出して動いてもらう立場だから)仕事を頼まなくちゃいけないことは結構ある。そんなときは「忙しいときに悪いなあ、今ちょっとええかしら?」と、まず丁寧に相手の都合を尋ねますな。相手に常に意見や意思を尋ねながら一緒に考えて決めていくようにしていますね。
  • 自分のことを尊重してもらいたかったら、相手のことを尊重すること。単純やけど、とっても大切なことやと思います。
  • 自分がいちばん信頼している人が、ポンと背中を押してくれたりする。そんな流れが来ているときは、変な損得勘定をするよりも素直に乗ってみるのがええと思います。
  • 損得勘定ではなく、素直に、心のままに考えてみてください。なんとなく心がワクワクするか?打算ではなく、本心でやってみたいか?そう自分に聞いてみて、イエスやと思うんであれば、乗っかってみる。それでポンと流れに乗れると、また新しい流れがくる。何歳になっても、それは変わらん気がします。チャンスをくれるのは、いつだって人なんやね。

◎続きは、明日に

ふう。疲れたので、ちょっと中断します。続きは明日に書きます。

◎第3章;人間関係には、妙がある

◎第4章;心を平静に戻す

◎第5章;あれやこれやを、両立していくには

◎第6章;「日々たんたん」な生き方

こんな章立てです。

もうホントにホンマに、良い本です。ぜひ読んで欲しいです。

中村恒子先生、奥田弘美先生、ありがとうございます!!

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