続【書評】うつの人の風呂の入り方

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うつ病休職709日目です。

昨日に続き【うつの人の風呂の入り方】書評です。昨日の記事はコチラ

改めて読み返してみると、心にしみる言葉がたくさん。

秋田巌先生、ありがとうございます。

◎食事・入浴など日常のコツ

本書では食事・入浴など日常ですぐに実践できるコツがたくさん紹介されています。

その中から、自分自身が気をつけたいことを書いておきます。

ほかにも多々、具体的なコツが紹介されていますので、気になった方は本書をお読みください。

  • 満腹になるまで食べると、フルマラソンと同等の負担を内蔵に与えるという説もあります。
  • うつ病の患者さんは、ただでさえ心身ともにクタクタです。そのうえ「1日3食、腹十分目」をしてしまうと、それだけでうつ病は更に悪化していくでしょう。腹八分目にとどめるべきです。
  • 入浴が面倒な時、入浴における全工程をイメージしがち(例えばドライヤーで乾かす迄)。そうではなく、まずは「服を脱ぐ」「風呂場に入る」ことだけに意識を集中すれば億劫な気分も減る。木(部分)だけに集中して、森(全体)を見ない。目先のことだけに集中する、うつ治療には効果あり。
  • 日常生活のすべてをルーティーン化したほうが良い。省エネ効果がある。習慣になれば、何でもラクにできるようになる。
  • 眠れないときはホットミルク。被災地や、海外貧困層をイメージし、あたたかい布団で眠れることに感謝。
  • 眠れないときは「趣味の妄想ルーティーン」も良い。例えば「サッカー日本代表のベストチームは?」とか「ドラクエの最強装備は何か?」とか。いくつか用意しておく。
  • 眠れないときのために、CDやアロマオイルなど、試してみる。
  • 早寝早起きは、うつ病治療の特効薬。夜中に目が覚めたらエイっと起きてみよう。

◎「ま、いいか」の精神で

本書の真骨頂、ぜひ読んでいただきたいのは155ページからです。

  • 長年苦しんでも、その後に光が差し込むことがある。どうか死なないでください。光がいつ差し込むかは、あらかじめ知らされてはいません。ですが、それまで耐えることこそ、人間にとって真に重要な仕事なのです。
  • 「心の持ちよう」というのは本当に恐ろしい。すごい力があります。地獄も瞬く間に天国に変えてしまいます。
  • 「ドラゴンボール」の孫悟空が、大事な尻尾を切られた時に、大ショックを受ける。でも次の瞬間「ま、いいか」と気分を切り替え、まわりがズッコケてしまう。これが、生きていく上での極意です。
  • 大きな傷を受けた。受けた傷を生き抜こうと決意するとき、その人なりの「破格」への道が開けます。その先にある「傷が魅力にまで高まった状態」、その代表例としてブラックジャックを挙げておきます。(詳細は秋田巌先生の著書「人はなぜ傷つくのか」を。)
  • たいていのことは、「ま、いいか」の精神で苦しみの期間を驚く程短縮させることができます。
  • 「創造的抑うつ」という言葉があります。何か創造的活動を始める前に、うつ状態になることが多いのです。ジャンプをする前のしゃがみこみに似ています。強力なバネを得たと思う方が良いでしょう。そうすると今度は「創造の苦しみ」が待っていますが、これは充実感を伴った苦しみです。羽ばたいてください。このようにして「私という物語」が紡ぎ出されていくのです。

◎自殺だけはしてはいけない

もうひとつ、本書で見逃せない部分。98ページに自殺についてコメントしてあります。

  • 我々も生き物です。生き物の命なのです。勝手に殺してはいけません。とにかく生きてください。
  • 自殺されると、遺された遺族は、大変な荷物を背負わないといけなくなる。時には荷物が大きすぎて潰さてしまうことがある。自殺の及ぼす影響は甚大かつ深刻です。(倉西宏先生の「遺児における親との死別体験の影響と意義」という本がくわしい)
  • 重いうつ病の方、本当に大変だと思います。しんどいと思います。ですが、なんとか生き延びてください。心よりのお願いです。
  • 自殺して楽になれる保証など、どこにもありません。生きたくとも、生きられない人も、たくさんいます。大地震や天災のことを考えれば、命は本当に「天命」だと思います。人間の生き死にを自分で決められるだけの知性を、われわれ人間は持ち合わせていません。天に従うしかないのです。

◎読後の感想

本書を執筆していただいた秋田巌先生、ありがとうございます。

私自身、休職する直前の1か月は、帰宅途中の運転で「死んだ方が楽になるかな」「ぶつかっちゃおうかな」と思う時が多かった。

あの時、休職せずに仕事を続けていたら、自殺行為をしていた可能性が非常に高かった。

あの時、精神科に行ってよかった。

主治医に感謝。

そして病院に行けと言ってくれた妻に感謝。

あの時、死ななくてよかった。

かわいい娘を残して、死んでたまるか。

今ではそう思うけど、大事な家族よりも自殺を選んでしまうのが、うつ病の怖いところです。

どうか、皆様、お気をつけて。

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