アスペルガー夫をうまく操り、カサンドラ症候群を予防しよう。
おはようございます。うつ病休職554日目です。
私は41歳の男性アスペルガー当事者です。
夫がアスペルガーといえば、妻のカサンドラ症候群が有名です。
カサンドラ症候群とは、「アスペルガーの夫とコミュニケーションがとれず、愛情を感じられずに、妻まで精神的に病んでいく」という病です。女性がアスペルガーの場合は、この逆ですね。
私たち夫婦の間では、妻がカサンドラ症候群に悩まされることは、無いように感じています。
◎不満は大いにあって当然だが、カサンドラではないと思う
もっとも「うつ病休職中」の夫に対して、妻が不安・不満がないわけがありません。妻は私を気づかって、言わないだけで、おそらく(大量に)不安・不満がある、あって当然だと思います。
妻も近所付き合いや親戚付き合いは苦手なので、「実家の隣に家を建てよう」と言った私に対して、不満がないわけがありません。
さらに私は、毎日グウタラ・ゴロゴロして働いていません。家事も皿洗いしかできません。うつ病の影響で急に落ち込んだり、不機嫌になったり、パニック発作を起こしてしまう、困った夫でもあります。
それでも、妻がカサンドラ症候群になることは、ないのではないかと思います。
◎「ありがとう」「ごめんね」を毎日何度も言っている。
私のようなダメダメな夫・男性でも、妻が一緒に居てくれるのはなぜか。
私にもひとつだけ、夫婦のコミュニケーションで、自信があることがあります。
それは、頻繁に「ありがとう」「ごめんね」と言っている、ということです。
料理が美味しかったら、「ありがとう。」
なにもなくても、「いつも、ありがとう。」
寝る前は「今日も一日、ありがとう。」
家の中で、ちょっと妻にぶつかりそうになったら、「ごめんね。」
休職する前は「家事育児を手伝えなくて、ごめんね。」
休職してからは「迷惑かけて、ごめんね。」
別にカッコつけているわけでも計算しているわけでもありませんが、毎日がこんな感じです。
カサンドラ症候群の定義を考えると、毎日頻繁に「ありがとう」と言っていたら、カサンドラにはなりにくいんじゃないかと勝手に思っています。
もっとも妻の立場になれば【「ありがとう」は、もうイイから、さっさと元気になってくれ、仕事してくれよ】というのが本音だと思いますが(笑)
◎なぜアスペルガーなのに「ありがとう」「ごめんね」を毎日、言えるのか
これは、私の父の影響が大きいのかもしれません。
ちなみに、私の父も思いっきりアスペルガー気質です。
父は、「ほとんど黒」「かなり黒に近いグレーゾーン」です。
でも、なぜか、家族に対して「ありがとう」「ごめんね」だけは言っていた。
私も、ふたりの弟も、そして母も、父の影響で「ありがとう」「ごめんね」を連発する家族でした。
◎なぜ発達障害グレーゾーンの父は「ありがとう」を連発するのか
あ、こんなこと書いていいのかな。私の父がこのブログを読んだら「だれがアスペルガーじゃい!」と突っ込んできそうですが、ブログの存在すら知らないから良しとしておこう。
これは、かなり推測なんですけどね。
たぶんハリウッド映画の影響です(笑)
ハリウッド映画って、しょっちゅう「サンキュー」「ソーリー」を連発するじゃないですか。
団塊世代の父は、ハリウッド映画大好き。
たぶん、俳優の「サンキュー」「ソーリー」を真似してたんじゃないのかな。
◎発達障害は、映画や漫画の影響を受けすぎる
父の場合はハリウッド映画ですが、私自身は漫画の影響を受けちゃっています。
発達障害は、「目から入る情報」を「信じ込んでしまう」という一面があると思います。
バカ正直に、「まにうける」という感じです。
いかがでしょうか、あなたの周囲の発達障害当事者さんに、そういう側面はありませんか?
私はアスペルガーとADHD両方ありの発達障害当事者ですが、本当にマンガの影響を受けすぎてしまいました。
ごく平凡、極めて地味な少年だった私が、
「マンガのように刺激的なことをしないと人生つまんない」と勝手に思い込み、
高校2年生~フリーター時代は、「積極奇異」的な人間として生きてきました。
向いてもないのにバーテンダーに挑戦してみたり。。。
思い出すだけでも恥ずかしい!
◎発達障害のお子さんには、ゲームやマンガの与え過ぎに注意
子供向けのアニメは良いと思いますが。
マンガやゲームは、現実離れしまくっているので
発達障害のお子さんに与えすぎるのは、控えておいたほうがベターだと思います。
マンガやゲームの存在が、積極奇異の人間を作り出していると個人的には感じています。
もちろん、好きが高じて、マンガやゲーム、映画やアニメの「作り手」として就職するのであれば、それはそれでよろしいことだと思います。
◎まとめ;アスペルガーの夫の操り方
奥様方のカサンドラ症候群を防ぐためにも、アスペルガー夫やアスペルガー男性のコントロールの仕方を覚えておいたほうが良いと思います。
対策その1 「アスペルガーとカサンドラの存在を知る」
なぜ夫はこんな人間なんだ、なぜ妻はこんなに苦しむんだ、
という無駄な苦しみを味わわないためにも、予備知識として知っておきましょう。
すべての対策は、知ることから始まります。
アスペルガーのマンガとかブログ読んでみましょう。
対策その2 まずは夫に「ありがとう」連発してみよう
返報性の法則が働くのか、「ありがとう」を連発されると、
言われた人間も「ありがとう」連発してしまいます。
アスペルガー父に育てられた、純正アスペルガーの私でさえ、「ありがとう人間」になってしまったくらいですから。
まずは、夫に「ありがとう連発」これでいってみましょう。
対策その3 上手に頼むコツを覚える。キーワードは「だから」
自分で言うのもなんですが、アスペ夫は単純かつ単細胞です。
【●●という理由で、困っている。「だから」すこしだけ、手伝って欲しいの。】
【なんかさみしいの。「だから」5分だけ話し相手になって欲しいの。】
理由はなんでもいいんですよ。
ポイントは「だから」です。
屁理屈が好きな、アスペルガー夫は、「だから」と言われると、
妙にロジカルに納得して、手伝ってくれるはずです。
お試し下さい!
今日は以上です、カサンドラ症候群で苦しむ女性が、一人でも減れば良いなと思って記事を書きました。なにかの参考になれば幸いです。