発達障害当事者から。お母さんへの気持ち

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うつ病休職530日目です。5月は母の日、6月は父の日ですね。というわけで今日は、発達障害の当事者(ADHDとアスペルガーの41歳)から、保護者の皆さまへのメッセージです。

お子さんが発達障害と診断され、「うちの子は、将来どうなるんだろう」と不安を感じておられる、お母様お父様に読んでもらえたら幸いです。

世の中には様々な情報があります。しかし最も大切なことは、「治らない」と諦めて育児をするのか、「治る」と信じて育児をするのか、保護者の気持ちひとつで結果が大きく変わる、ということです。

最初に私の結論を申し上げます。発達障害は、治ります。課題は山積みですが、けっして諦めてしまう障害では、ありません。

医学的に「治る」ものかと言われたら、答えはNoかもしれません。

しかし私は、発達障害は「社会的に、治る」とお伝えしたいのです。

社会的とは、人生の2大イベント、就職と結婚です。たとえ医学的な発達障害が治らなくとも、就職に成功し、伴侶を得て家庭を築くことができれば、子育ては大成功であると信じています。今日は、就職に関することを書き進めます。

なお私自身も二児の父であり、娘たちが無事に成長し、幸せな家庭を築いて欲しいと心から願っている者です。私はごく平凡な営業マンであり、医師や教育者、発達障害支援事業所とはなんら関係のない人間です。

私も当事者ですが、発達障害の影響のため、コミュニケーションは苦手です。確かに、発達障害は、総合職・ホワイトカラー的な職務は、向いていません。しかし、たとえば研究者やクリエーター、医師など専門職であれば、問題なく働けることでしょう。あるいは職人であったり農林業であったり、コミュニケーションが不要な職業というのはたくさん存在します。インターネットでビジネスを行うことも可能でしょう。

さらに言えば、人工知能の存在があります。発達障害の原因は、脳のごく一部分の機能が弱いことにあります。AIが人間の頭脳を超える、という時代を迎えているのに、ごく一部の機能不全なんて、近い将来には問題とされない時代がくると信じます。

お子様の可能性を信じて、決して諦めずに、長所をとことん伸ばしてあげてください。そして理系の学問を選択させてください。文系に行ってはダメです。文系に進むと、社会に出て総務や人事、営業や企画といったコミュニケーション必須の分野で働くことになり、発達障害当事者にとって最大の鬼門となります。

料理やアートの才能があるお子さんは、ぜひ才能を伸ばしてあげてください。特に、映像に関する才能は、「お金になる」分野です。デザイン会社の営業マンとして断言できます。

お子さんが「なかよし学級」に通ってある方も、いらっしゃると思います。妻からの情報で、小学校の様子、発達障害の子供や「なかよし学級」の様子をいろいろと聞いています。

正直、いまの(発達障害や不登校の)子供は、羨ましいなと思います。子供の時から、個性にあった勉強ができる、学校生活が送れるというのは、本当に羨ましい。コミュニケーションや考え方も訓練次第で、どんどん改善されていきます。

私自身は、38歳まで自分が発達障害と知らなかったので、本当にもがき苦しみました。診断を受けたとき、生きづらさの正体がわかって、妻と一緒に喜んだことを思い出します。発達障害だと知らなかったからこそ、挑戦できた(無駄に挑戦してしまった)ことも、たくさんあります。決して後悔はしていませんが、無駄な回り道だったと思います。

「発達障害だと知らずに、いろいろ挑戦できたメリット」と「子供の頃から適切な訓練を受け、適職に導いてもらえるメリット」を、天秤にかけると、圧倒的に後者が優れていると思います。

発達障害のお子さんをお持ちのお父様、お母様。近い将来、発達障害の若者が活躍できる時代が必ずきます。決して諦めないでください。「絶対に適職を探し出してやる、導いてやる、一人前の社会人にしてやる」そういう気持ちでお子様を見守ってあげてください。「治らないけど、改善できる」なんて、わけのわかんない言葉に惑わされないでください。

私も、ADHDとアスペルガーの当事者として、先に社会に出た先輩として、あとに続く若者が少しでも有利になるように、努力してまいります。

 

最後に。お母さん方へ。

あなたのお子さんが、発達障害になったのは、お母さんのせいでは、ありませんよ。

僕の場合は38歳で発達障害だと診断され、医師から生まれつきのものだと言われましたが、母への感謝の気持ちは、なんら変わることはありません。母には感謝しております。

お母さん、決して自分を責めないで。「発達障害も個性だよね」くらいの感覚で。気を楽にしてもらえたら、幸いです。

お子さんの個性を活かせるお仕事は、絶対にあります。それを信じて、今日も明日も、「愛情あふれるスパルタ教育」でお子さんを指導してあげてください。

お子さんは、お母さんのことが、大好きですよ。

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