【書評】なぜニッポンは歴史戦に負け続けるのか

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うつ病休職376日目です。今日は書評です。

【なぜニッポンは歴史戦に負け続けるのか/中西輝政&西岡力/日本実業出版社】

本書の内容は、以下のコピーに集約されています。「慰安婦・南京・靖国・・・反日勢力によって次々に仕掛けられる歴史認識をめぐる戦い。なぜ日本は反撃できないのか。東京裁判史観によって封印された、日本民族の歴史を取り戻すことは、永遠に許されないのか?」

本書は読みやすい対談形式です。しかし私の勉強不足もあって、なかなか読み進めることができませんでした。アルバイトの前夜、緊張して眠れない夜3時から、一気に読みました。読み始めると、一気に読了してしまいました。

私のように歴史問題を勉強始めたばかりの者が。百田尚樹や、ケント・ギルバート、青山繁晴といった著者の本を読んだ後に。一歩進んで歴史観や国際情勢を学ぶ際、本書はオススメです。

2015年「戦後70年談話」を安倍首相が発表するにあたって行われた有識者会議。16名の有識者のうち、なんと14名が自虐史観で結論を出す立場であった。はじめから「日本が悪い」という結論ありきの有識者会議。その中で、中西先生ともう一人の有識者が、歴史戦・言論戦を戦ったことが記されています。

あらかじめ「日本が悪」というシナリオが決まっており、多勢に無勢。戦後70年談話の「案」を1時間程度で読まされた後、中西先生の発言時間はわずか1分。たった1分で何を発言できるのでしょうか。しかもこのシナリオを描いたのは日本の外務省など。

本書に書かれてあることが事実としたら、私にはまったく理解できません。日本の国益を追求する、そういう気概はないのでしょうか。そもそも「侵略」という言葉は、今日に至るまで学問上の定義は定まっていないそうです。どの国も、「侵略者」と呼ばれることは極力避ける。なぜ日本だけが、わざわざ自分から「侵略」したと言わなければならないのか?

中国・韓国・北朝鮮・アメリカが、外務省のパイプを通じて行った工作。とにかく日本は悪者のままでいてほしい。日本人が名誉や誇り、自尊心持つことが絶対にあってはならない。そのような執念が感じられました。

もはや談話から「侵略」の文字を消すことはできない、こう悟った中西先生は、「せめて脚注を書かなければ絶対に賛成できない」と必死の抵抗をされています。辞意も示したが慰留された。最後は安倍首相と電話で話し、このままでは死んでも死にきれない、と必死に訴えをされています。たった数行の、脚注を加えるための抵抗。中西先生の悲憤が伝わってきます。

いったい、ほかの14人の「有識者」は、誰のために働いているのでしょうか。中国や韓国に弱みでも握られたのか?テレビ新聞に嫌われるのが怖いのか?外務省から頼まれたのか?自分たちの孫や、ひ孫の世代に禍根を残して平気なのか?有識者の先生方には大変失礼ですが、こんな疑問を感じてしまいました。

それでは、当時60代後半であった中西輝政先生が、必死の思いで追加された「脚注」をご紹介します

【複数の委員より、「侵略」と言う言葉を使用することに意義がある旨表明があった。理由1)国際法上「侵略」の定義が定まっていない。理由2)歴史的に考察しても、満州事変以後を「侵略」と断定することに異論があること。理由3)他国が同様の行為を実施していた中、日本の行為だけを「侵略」と断定することに抵抗があるからである。】

上記の、たった数行を追加するために、どれほどの苦労があったのか。ぜひ本書を手に取っていただけると幸いです。

共著者、西岡先生の主張にも感じ入る部分がありましたので、後日改めて追記させていただきます。本日は、以上です。

 

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