続【書評】上院議員ダニエル・イノウエ自伝

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うつ病休職316日目です。昨日に続き、アメリカ上院議員ダニエル・イノウエ自伝の書評です。

第2章「クイーンエマ街時代」では、著者の父・兵太郎の幼年時代から、父と母の結婚、著者の誕生、著者の青春時代と続きます。

第3章「十二月のある日曜日」この日曜日とは、真珠湾攻撃があった日です。日系人の苦悩や、その後の人種差別の記載を読むと、戦時中の日系人は言葉にできないほど、苦労されたことが伝わります。差別と闘い、だからこそ日系人の若者が名誉を求めて、お国(アメリカ)のために軍に志願したことが伝わります。

第4章「血なまぐさい初陣」、第5章「当たって砕けろ」は、著者の戦闘体験です。日系人部隊、442連隊といえば「当たって砕けろ」英語ではGo for broke です。「砕けるために行け」と感じてしまうのは、私だけでしょうか。日系人は、ヨーロッパ戦線でとんでもない活躍をします。勲章をもらいまくっています。まさにアメリカの英雄です。現在のアメリカ陸軍では、442連隊の歴史を学ぶことは必修科目となっているそうです。国家のために全力を尽くすことは、日本人・日系人にとって当たり前のことだったんですね。

第6章「はるかな故郷」では、戦闘で右腕を失った著者が、故郷ハワイへ帰り家族と再会するまで。第7章「人は島にあらず」では、外科医を目指していたが右腕を失いあきらめたこと。そして法律を学び弁護士になるまでが描いてあります。

第8章「開票結果」では著者がアメリカ下院議員に当選するまで。そして第9章「連邦上院進出」では上院議員に当選するまでを描いてあります。

私が感銘を受けたのは、著者が福岡県八女市の祖父母の故郷を訪れた時のエピソードです。上院議員として日本に来た際、駐日米国大使ダグラス・マッカーサー2世の計らってくれます。「先祖の古里、横山村にいってはどうか」と。なんと海兵隊のジェット機で、東京から福岡まで移動します。

祖父母のふるさとで大勢の人が待ち構えている。著者はその様子を見て「さすがに胸にぐっと迫るものを覚え(中略)過去の歴史が押しよせてきて、体内をかけめぐる思いにさえかられるのであった」と書いています。八女市のWEBで、ダニエル・イノウエが先祖の墓参りをしている写真を見れます。記事はコチラ

 

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