電通・新入社員の過労死は他人ごとではない

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うつ病休職291日目の投稿です。

昨日、電通の新入社員・高橋まつりさんが自殺した事件で、初公判がありました。誰もが知る広告業界のガリバー、電通。クリエイティブで華やかなイメージがあり、学生からも人気の高い企業です。

私はデザイン会社で勤務している40歳男性なのですが、クリエイティブ業界の端っこに在籍している人間として、学生や保護者に、一言お伝えしたい。

広告・マスコミ・報道・デザインなどクリエイティブな業界は、スーパーハードな職場です。激務です。残業時間100時間オーバーなんて普通です。残業しないとまわらない業界なのです。ガリバー企業の電通でさえ、そうなのです。ネットでググると「早死に職業ランキング」がでてきますが、広告代理店の営業は堂々の1位です。

一方でクリエイティブ業界は、やりがいは、おおいにあります。芸能人やプロスポーツ選手に会える可能性も高い。普通は出入りできない所を取材したり、大人物に取材できることも楽しい。そういう時は、高揚感があります。やっててよかったなと思います。

でも激務です。本当に激務です。激務にならざるを得ない業界なのです。板挟みでストレスも溜まります。常にアウトプットしないといけません。

クリエイティブ業界は、アウトプットが命です。どんなにアイディア出してもデザイン案を出しても、クライアントがOKと言わなきゃ通らない。どんなにプレゼン準備しても受注できなきゃ意味がない。受注するため、そして無事に納品するために時間を投入するしかないのです。

一方でクライアントは金額を値切ってきます。受注するためには金額も勉強しないといけない。仕事は増えるけど社員は増えない。つまり社員ひとりひとりの負荷が大きくなります。これは企業規模に関わらず、クリエイティブ業界の宿命です。

クリエイティブ業界は、繰り返しますが、やりがいは大いにあります。ゾクゾクする瞬間に立ち会えることも多々あります。でも、繰り返しますが、激務です。もうこれは、トレードオフの関係です。

学生や保護者に言いたいのは、「安易な気持ちで行く業界ではない」ということです。「WEBデザイナーになって賞をとるんだ」「コピーライターとして独立するんだ」「残業100時間くらい、修行と思えばどうってことないさ」これくらいの気迫がないと、続かない業界なのです。プロ野球や芸能人とまでは言いませんが、クリエイティブが好きでハードワークを厭わない人しか、入ってはいけない業界なのです。好きで入っても、眠れなくて、うつ病になる人が続出する業界なのです。

ちなみに私は、クリエイティブはまったく興味なかったけど、新規開拓営業だけは大好きです。営業部門の立ちあげで、好きなだけ新規開拓できるということでデザイン会社に転職しました。でもデザインとディレクションが苦手で、うつ病になっちゃいました。私の知る限り、社内も外注先も、クリエイターは常にハードワークでした。

それでも、この業界にあこがれる人は絶えません。せめて今のうちに予習として漫画【「死ぬくらいなら会社辞めれば」ができない理由】を読んでおきましょう。保護者の方も必見です。

最後になりますが、高橋まつりさんのご冥福をお祈り致します。ご遺族の気持ちを考えると、言葉がありません。

そして電通さん、業界のリーダーとして労働環境の改善をよろしくお願いします。

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