【書評】未来の年表~人口減少日本でこれから起きること~
うつ病休職277日目。今日は、「うつ病で休んでいる場合じゃないぞ」と思った書籍のご紹介です。
【未来の年表~人口減少日本でこれから起こること/河合雅司/講談社現代新書】
書店で目立つ処に平積みしてあるので、ご存知の方も多いでしょう。ぜひ手に取って、読んでみてください。読むとゾッとします。このまま人口が減ると、僕らの祖国ニッポンが消えてしまいます。なんとかしなきゃ。うつ病や発達障害といった精神疾患に負けてられません。身体や精神に障害があっても堂々と元気に働く。そして家庭を営み子供を次世代を育てていく。やばいですよニッポン。
少子高齢化についての書籍は多々あります。しかし時系列に沿った「人口減少カレンダー」は初めて見ました。今後100年間で、どのような変化が起こるのか。少子化が高齢化がどのように進み、どのように人口が減っていくのか、具体的な予測が書いてあります。
「人口減少カレンダー」から抜粋します。
- 2017年 おばあちゃん大国に変化
- 2018年 国立大学が倒産の危機へ
- 2019年 IT技術者が不足し技術大国の地位揺らぐ
- 2020年 女性の二人に一人が50歳以上に
- 2021年 介護離職が大量発生する
- 2022年 ひとり暮らし社会が本格化する
- 2023年 企業人件費がピークを迎え、経営を苦しめる
- 2024年 3人に1人が65歳以上の超高齢者大国へ
- 2025年 ついに東京都も人口減少へ
- 2026年 認知症患者が700万人規模に
- 2027年 輸血用血液が不足する
- 2030年 百貨店も銀行も老人ホームも地方から消える
- 2033年 全国の住宅の3戸に1戸が空き家になる
- 2035年 未婚大国が誕生する
- 2039年 深刻な火葬場不足に陥る
- 2040年 自治体の半数が消滅の危機に
- 2042年 高齢者人口が約4000万人とピークに
- 2045年 東京都民の3人に1人が高齢者に
- 2050年 世界的な食糧争奪戦に巻き込まれる
- 2065年 外国人が無人の国土を占拠する
ぞっとする、内容です。まさに「静かなる有事」です。中国政府は、ほくそ笑んでいることでしょう。
本書後半では「日本を救う10の処方箋」が紹介されています。気になる方は読んでみてください。個人的には、24時間社会からの脱却、非居住エリアの明確化、第三子以降に1000万円給付、中高年の地方移住推進、これらは是非すすめるべき。
もはや待ったなしの少子化ニッポン。いま対策をしないと、日本が危ない。
はやく、うつ病を治して、元気になって、日本のために貢献したいと痛感しております。