【書評】うつの8割に薬は無意味

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うつ病休職269日目。私は薬を飲まずに、自宅療養でうつ病と戦っている当事者です。ドラクエ11の魔力に打ち勝って(笑)、久しぶりに書評を書いてみます。

【うつの8割に薬は無意味/井原裕/朝日新書】

刺激的なタイトルですね。著者は獨協医科大学越谷病院こころの診療科教授です。精神科の専門医で臨床もされています。書籍タイトルと著者プロフィールだけでも、良書の雰囲気がします。

私が薬を飲まないのは、妻の助言のおかげです(詳しくは別記事)。でも本音では、うつ病の治療は薬を飲むのが一般的だろうと考えていました。薬を飲まない自分が、マイナーな存在なのかと思っていました。薬を飲まないことの後ろめたさというか、「本当に薬を飲まなくてもいいのか」という不安が、ゼロというわけではありませんでした。そういった不安が、この本でスッキリ解消されました。もっと早く、この本に出合いたかった。

本書のタイトルは、「20年前から知られている、精神医学における公然の秘密」だそうです。うつ病が増えた経緯も、優しく説明してあります。しかし、2割の人には、薬は効く。医師は善意から、使命感から、お薬を出すのです。著者は「薬を使え」または「薬を使うな」とは言っていません。ただ、この【うつの8割に薬は無意味】という事実を知ってほしいと述べています。

第5章「薬の前に、まずは睡眠と断酒を!」以降、うつを治す具体的な生活習慣など紹介してあります。うつ病患者に対して厳しい指摘もあります。特にアルコールについては、「薬物療養中は、アルコールは一滴も口にしてはならない」と指摘してあります。

睡眠の大切さについても詳細に書いてあります。「睡眠状態だけに注目してください。気分などあとから勝手に治ってくれます」「ある夜において眠りに入りづらかったとか、途中で目が覚めたとか、まったく些細なことにすぎない」。大事なのは睡眠層(睡眠・覚醒リズム)であって、1日や2日、寝付けない日があっても問題ないそうです。

私は毎日、行動記録表を書いています。通院するたびに医師に提出するのですが、医師はどんなに時間がなくても、起床&就寝時間と歩数だけは必ずチェックします。本書を読んで、その理由がよくわかりました。

まだまだ書きたいことがあるので、続きは明日の記事にします。

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