【書評】心の休ませ方/加藤諦三 その2
休職209日目。広汎性発達障害の当事者です。デザイン会社勤務の40歳サラリーマン、新規開拓営業だけが得意、天職なのですが、それ以外は・・・苦手です。
そんな私の最近の愛読書、「心の休ませ方」には、うつ病患者向けに、対策が紹介してあります。ただ、本文中にサラリと記載されてあるので、意識して読み込んでいかないと、読み過ごしてしまいます。こういう背景もあってAmazonのレビューでは辛口の意見もあります。
うつ病休職中、成人の広汎性発達障害の当事者としては、「心の休ませ方」という書籍はありがたい存在です。「心の休ませ方」から抜粋して、加藤先生流の、うつ病対策を紹介します。下記の数字は、ページ番号です。箇条書きにするため、文章を一部改変していることをお断りしておきます。
■自分の本性にそった仕事をする。人から、褒めてもらうために働かない。 p41
■いままでの自分の生き方を、ゆっくり反省する。うつ病になってよかったと思う。 p48
■人の役に立っている、そう感じられることを仕事にする p52
■自分がなぜ生きることに疲れたのかを考える。 p72
■幸福よりも、憎しみを晴らしたい感情が強いことを自覚する p82
■自分をさらけ出す。自分の感じ方・考え・印象を表現する p88
■自分の経験、心の中を人に話す(またはノートに書きなぐる) p95、p208
■自分のいままでの生き様を信じる p97
■太古の昔から備わっている、本能的な感情を開放する。自然に触れる。 p99
■自分の限界を受け入れる p134
■「私は、これをしたい」と思えることをする p134
■今までの自分の生き方に、どこに問題があったのか考える p152
■自分は、なぜあそこまで必死で働いたのか考える。それは、誰のためであったのか考える p153、p165
■人に「こうしてほしい」という願望を捨てる p190
■自分のことを理解してもらう努力をする p204
■がんばってはいけない。休むことで、うつ病を解決する p208
■自分のためだけの一日を過ごす p212
こうして箇条書きにすると、何を当たり前のことを書いているんだ・・・という印象です。しかし、うつ病になった私は、見事にこの箇条書きと、反対のことばかり行動し考えてきました。
なるほど、だから、私はうつ病になったのか!
納得することができ、実践してみる元気がでてきました。もちろん半年間ボーっと休んで、回復しつつあるので、できるわけですが。
この箇条書き、ちょっと多いし重複もあるので、自分なりに考えて、うつ病の回復に向けて参考にしていきます。
加藤諦三先生、ありがとうございます。